2022年3歳馬の世代レベルを芝からダートまで詳しく分析

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2022年3歳馬の世代レベルを芝からダートまで詳しく分析

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2022年3歳世代の考察

2022年のクラシック戦線は

ドウデュース

の制した日本ダービーが大きく取り沙汰されているが、3歳馬の世代レベルに関して詳しく分析した方は未だ少ないだろう。

特に、昨年の2021年3歳世代は

エフフォーリア

を筆頭に古馬を蹴散らしてきた強い3歳世代であったが、そんな昨年の世代と比較して2022年の3歳世代レベルは一体どれくらいなのだろうか。

今回は、その辺りに主眼を置いて3歳馬の芝における牡馬・牝馬路線とダート路線に分けて詳しくお伝えしていく。

1章：芝の牡馬路線

まずお伝えしていきたいのが芝における3歳馬の牡馬路線だ。
3歳牡馬の主要G1としては、皐月賞・日本ダービー・菊花賞の３つであるが、この3つを分析していくにあたって重要となるのは、当日の馬場傾向と展開だ。

皐月賞では内側の馬場が激しく傷んだ状態で、外伸び馬場が顕著な馬場であった。

日本ダービー・菊花賞に関しては、皐月賞ほどの馬場傾向ではなかったためそれほど能力に差異が出るほどでは無かったが、展開は前半のペースが明らかに早く、後ろからの差し・追い込みが効きやすい展開であった。

なぜこれらの馬場傾向や展開について先にお伝えしたかと言うと、クラシック戦線を全て参戦し、ほとんど運に恵まれない状況で力を発揮していた馬がいるためだ。
その馬とは、菊花賞馬

アスクビクターモア

である。

皐月賞では傷んでいた内側馬場を終始通る形となり、日本ダービーで1番人気に支持されたほどの実力馬で、皐月賞を5着に敗れた

ダノンベルーガ

と同じく、馬場傾向には恵まれないながらも強さを見せた4着であった。

この皐月賞は馬場傾向と枠順の利を活かした

ジオグリフ

が制したが、馬場傾向には比較的恵まれていた2着

イクイノックス

と3着

ドウデュース

は後に日本ダービーにおいて着順の優劣を入れ替えてそれぞれ1着と2着となっている。

そんな

ドウデュース

の制した日本ダービーは

デシエルト

が歴史的ハイペースを作り出し、先行馬に苦しい展開となった中、先行して

ドウデュース
イクイノックス

に次ぐ3着となっており、4着には

ダノンベルーガ

が入っている。

そして迎えた菊花賞では

セイウンハーデス

がハイペースを作り出し、再びそのペースを前受けする王道の競馬を行った。
このレースでは、皐月賞馬とダービーを連対した２頭、そしてダービー4着馬の

ダノンベルーガ

が不参戦であったため、騎手心理でも負けられない思いがあったのだろう。

皐月賞、日本ダービーからはレベルが落ちると言っても、京都よりもタフで、なおかつレース中の出入りが非常に激しい阪神3000mをハイペースの中、先行し押し切った。
ちなみに、2、3着馬は差し追い込み馬であったため、ハイペースを終始2番手追走から押し切った

アスクビクターモア

がどれだけ強いのか理解できるだろう。

このクラシック分析を行なってきたところで、これから世代レベルについてお伝えしていこうと思う。
2022年の牡馬3歳世代に関しては、昨年同様レベルが非常に高いと思われる。

だが満遍なく強さを発揮していた昨年とは違い

ドウデュース
イクイノックス
ダノンベルーガ
アスクビクターモア

４頭が世代内ではずば抜けており、この４頭が一戦級の古馬にも通用するレベルにあると考えられる。

既に

イクイノックス

や

ダノンベルーガ

は天皇賞・秋でそれぞれ馬券内へ入っており、古馬混合でも人気しているため能力的にも古馬と交わって遜色ないレベルだ。

菊花賞馬

アスクビクターモア

とダービー馬

ドウデュース

の古馬との対戦が2022年内で見られなかった点は少し残念であるが、来年4歳となって古馬混合重賞へ挑戦した際でも、恥ずかしいパフォーマンスは見せないだろうと思うため、馬券の中心へ据えるのも安心できる。

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2章：芝の牝馬路線

続いてお伝えしていきたいのは、芝における3歳馬の牝馬路線だ。
最初に端的にお伝えすると、前年の

ソングライン
ソダシ
ファインルージュ

などといった世代には及ばないレベルダウンという印象だ。

しかしその中でも桜花賞・オークスを制した二冠馬

スターズオンアース

オークス2着で秋華賞を制した

スタニングローズ

オークス3着で秋華賞2着だった

ナミュール

の3頭が世代の中でもずば抜けている状況だ。

だがこの３頭が古馬（この場合は4歳以上の牝馬）と同等に渡り合えるかと聞かれると、少し答えに詰まってしまいそうな感じである。

昨年に関しては、NHKマイルカップ2着や富士ステークスを勝利した

ソングライン

菊花賞で3着に入った

ディヴァインラヴ

など、牡馬勢と混じったG1で牝馬が結果を残していたため、その点を比較すると今年は例を挙げられるほどのレベルにないため、どうしても昨年には劣ってしまう。

まとめると2022年の3歳馬の牝馬路線は、昨年よりレベルダウンといった印象で、強いて挙げるのであれば

スターズオンアース
スタニングローズ
ナミュール

の３頭が世代トップレベルであり、古馬勢とギリギリ渡り合えるのではないかという状態だ。

3章：最強に近いダート路線

最後にお伝えするのは、3歳ダート路線だ。
世代レベルを語る上で、あまりダート路線が取り上げられることはないと思うが、2022年に関しては取り上げたいと思うほどのレベルの高さを随所に示している。

直近で行われたチャンピオンズカップに関しても、３頭の3歳馬が挑戦し、なんと史上初の２頭もの3歳馬が馬券内へと入っている。
それ以外にも、地方交流重賞で度々3歳馬が勝利もしくは好走していることから、レベルの高さは申し分ない。

過去にもダート最強世代は存在しており、それは2018年世代である。

2018年のダート3歳世代は、3歳にしてチャンピオンズカップを制した

ルヴァンスレーヴ

を筆頭に、川崎記念やチャンピオンズカップを制した

チュウワウィザード

南部杯連覇を果たした

アルクトス

東京大賞典を前人未到の4連覇した

オメガパフューム

地方交流重賞を4勝した

グリム

2021年の武蔵野ステークスを制した

ソリストサンダー

といった具合に、非常に名の知れた馬達が存在していた。
2022年の3歳ダート路線はそれに近い状況なのである。

ユニコーンステークス覇者でJBCクラシックを3着した後、名古屋グランプリを制する

ペイシャエス

JBCクラシックと日本テレビ盃で2着、さらにはチャンピオンズカップでも2着に入ったUAEダービー馬

クラウンプライド

シリウスステークスで2着に入り、チャンピオンズカップでは内を突く勝負根性を見せ3着へと入った

ハピ

他にもジャパンダートダービー馬

ノットゥルノ

やレパードステークスでハピに先着している

タイセイドレフォン
カフジオクタゴン

ペイシャエスやノットゥルノを伏竜ステークスで負かした実力馬

デリカダ

（伏竜ステークス勝利後、骨折により長期休養中）など挙げていけばキリがないほどで、条件クラスにも良い馬達がびっしりと埋まっている。

このように、現状でこれだけ通用しているとなれば、さらに成長の見込める4歳や５歳になれば、末恐ろしい状況になりそうだ。

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2022年3歳馬世代レベルのまとめ

今回は2022年の芝・ダート路線における３歳世代の考察をまとめてお伝えしてきたが、いかがだっただろうか。
３歳牡馬、牝馬、ダート路線のそれぞれの世代レベルに対する見解に加え、前世代との比較も交えながらお伝えしたことと思う。

今回の3章の中で、来年からも美味しい馬券（能力以上にオッズ妙味のある馬が多く、配当が高くなる現象）を提供してくれそうなのは、未だに意見が分かれている3章で紹介した３歳馬のダート路線組だ。

まだ条件戦をそれほど使っておらず、長い活躍が求められるダート戦線なため、今後も2022年の３歳世代が多く登場してくることと思う。
その際には比較対象となる同世代の馬を見つけ、その馬とどれほど良い競馬ができていたかをしっかりレースを見て検証できていれば、前走着順で基本的に決まりやすい

「オッズの盲点」

となる馬券をゲットできることだろう。
今回分析した３歳世代の考察は、なにも３歳の時期だけ活かせるものではなく、引退するまで利用することのできる立派なデータ材料だ。

そのことを念頭に置いた上で、来年の重賞やG1戦線の馬券術へ活用してもらいたい。

ご購読ありがとうございました。

今回のお話「?2022年3歳馬の世代レベルを芝からダートまで詳しく分析」の続き記事へ↓

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